吉原義人(よしはらよしんど)さんが注目されています。
吉原義人さんは、日本刀を作る刀鍛冶の職人です。
高松宮賞などの権威ある賞を受賞されており、現在は東京都無形文化財の保有者にもなっています。
あまり世間に知られる職業ではないのですが、ドキュメンタリー番組やネットメディアの取材を受けて、一般人にも名前が知られる機会が増えました。
そのため「吉原義人さんってどんな経歴?」「刀の職人って儲かるの?年収は?」「刀の値段が知りたい」「海外の評価が高いって本当?」「家族はいる?」など、様々な点に興味を持っている方がいるようですね。
そこでこの記事では、吉原義人さんについて調べてみました。
〜もくじ〜
吉原義人(よしはらよしんど)の経歴
さて、まずは吉原義人さんの経歴について知るためにプロフィールをみてみましょう。
名前 | 吉原義人(よしはらよしんど) |
性別 | 男性 |
生年月日・年齢 | 1943年 |
出身 | 東京都葛飾区 |
職業 | 刀鍛冶 |
吉原義人さんは、1943年に東京で生まれた男性です。
(名前の読み方が分からない人がいるようですが、「よしはらよしんど」ですね。)
お祖父様が刀の職人の初代国家(くにいえ)で、幼少期から修行をしていたそうです。
結果、文化庁も認定する職人になり、数々の賞を受賞。
39歳で「無鑑査認定」という肩書になったそうですが、これは刀鍛冶の中では最高の位だそうです。
普通なら高齢になってから与えられる称号で、39歳でなったのは「最年少に若い」のだといいます。
このように成功できた理由は、実力があり技術力が高いのはもちろん、刀の良さを世間、特に海外に広めるのが上手かったから、という要因もあるようです。
現在では、東京都無形文化財を持ち、海外からの依頼も多く受けています。
吉原義人の家族や息子
そんな吉原義人さんは結婚をされています。
職人というと一人のイメージがありますが、ご家族として、奥さんと息子さんがいる状態ですね。
息子の吉原義一さんも刀鍛冶の職人で、10代の頃から修行を続けているといいます。
(息子の吉原義一さんの画像)
息子さんももう50代になっているのですが、職人の世界ではまだまだ勉強中の身のようですね。
その他、吉原義人さんには弟がいらっしゃり、弟さんもお祖父様から刀の修行を受けて育ったとのこと。家系全体が、刀鍛冶の家族なのです。
吉原義人(よしはらよしんど)の刀の値段

では、そんな吉原義人さんの刀には、どれくらいの価値があるのでしょうか?
正直、素人目にはよく分からないものです。
「値段が気になる」「海外の評価は?」と気になる所ですよね。
吉原義人さんの刀は、60センチ以上のものを1本製作していただくために、400万円かかるそうです。
また、日本刀販売専門店「刀の蔵」での表記500万円。400万円~500万円の価格帯が基本となるようです。
とはいえ、日本刀の価格はバラツキがあります。
国指定重要無形文化財保持者の刀は1000万円こ超えることがある一方で、価値があるはずの刀でも、買い手がつかずに100万円で取引されてしまうこともあるようです。
資産にするつもりで持つお金持ちもいるのですが、そのせいで景気が悪くなると売りに出されて値段が変わったりするのだとか。
一般人には無用の品ですから、売りにくさもあって価格は変動するのですね。
吉原義人(よしはらよしんど)の刀の海外の評価
吉原義人さんが扱うのは日本刀ですが、海外の評価は高いのでしょうか?
答えから言えば、非常に高く海外に評価されています。
というのも、吉原義人さんの刀は、ボストン美術館メトロポリタン美術館に買い取られて、飾られています。
実は、この海外にあるボストンとメトロポリタンの美術館に刀があるので、全世界でただ一人、吉原義人さんだけなのです。
そのため、実績がさらなる評判を呼び、現在では海外の美術家の要望で刀を作ることも多いのです。
吉原義人(よしはらよしんど)の年収は?
そんな吉原義人さんは年収はどれくらいなのでしょうか?
「刀が500万円もするなら、大金持ちなのか?」と気になるところですよね。
しかし、調べてみたところ、さほど年収は高くないようですね。
というのも、作った刀は確かに500万円以上で取引されるのですが、その製作期間が長いのです。
「振りの刀を作るだけでも1年かかる」とされ、実際に「4K Katana Project」や「情熱大陸」などのメディアの取材も1年~2年くらいかかっています。
そのわりに、刀は道具や素材が必要です。材料にもこだわって作っています。
つまり、高価な素材と、1年以上の時間をかけて500万円を稼いでいるわけです。
もちろん、吉原義人さんは幸いその道の有名人。
取材を受けたり公演を行っていますし、本格的な刀の製作に並行して、別の製作を行っていることもあるようす。
ですから、推測年収1000万円くらいにはなるという見立てになっているようですね。
日本を代表する天才にしては低めな年収のような気もしますが、刀鍛冶の職人として食べていける人自体が、日本全国で30人もいないのです。
吉原義人さんは成功者といっていいでしょう。
吉原義人(よしはらよしんど)のまとめ
というわけで、吉原義人さんについてでした。
・吉原義人は1943年生まれの刀鍛冶の男性
・祖父から修行を受け、最年少で刀職人の最高の位に達する
・奥さん、息子、弟がいる。職人一家。
・海外での評価は高く、ボストンとメトロポリタンの美術館に展示されているのは、世界で吉原義人さんの刀だけ
・吉原義人の刀は400万円以上
・成功者ではるが、1本の刀を真剣に作ると1年かかるので、さほど儲からない
・推定年収1000万円程度
というところがポイントですね。
あまり日常生活で刀を買う機会はないかと思いますが、日本文化の伝達者である吉原義人さんには、今後もぜひ活躍していただきたいものです。