GYAOとアミューズによるオリジナル映画製作プロジェクト「NEW CINEMA PROJECT」第1回グランプリ作品でもある「五億円のじんせい」
GYAOとアミューズが今後の次世代を担う新たな才能の発掘を目指し、オリジナル映画の企画、出演者、ミュージシャンをオーディションで選出しながら作品を完成させるという挑戦的な取り組みで話題を集めた作品です。
今回はそんな新しい試みの作品についてご紹介します。
気になるあらすじ

幼少期に善意の募金5億円で難病から命を救われた少年「望来(みらい)くん」が主人公。
健康に成長し高校生になった彼は、5億円にふさわしい人生を送るため、周囲からの期待やマスコミにさらされる窮屈な青春をおくっていたが、ある出来事をきっかけに生きる意味を見失い、SNSで自殺を宣言します。
そこに、見知らぬ誰かから「死ぬなら、5億円返してから死ね」とメッセージが届くのです。
家を飛び出し5億円を稼ごうといろいろなアルバイトに励みますが、そのアルバイトは添い寝リフレや、訳あり物件清掃、オレオレ詐欺など、いわゆる「闇バイト」に手を染め、様々なトラブルに遭遇します。
5億円を稼ぐ生活を送るなかで、自分には5億円の価値があるのか悩みながら金と人生に向き合う旅を続けていき、傘を貸してくれたとある男性との出会いから命の価値を見出すのです。
五億円のじんせいに原作はない!?
この作品は、GYAOとアミューズによるオリジナル映画製作プロジェクトとお伝えしましたが、アミューズの遠藤日登思プロデューサーは同プロジェクトの成り立ちについて、このように語っています。
「当初は映画を作るという話ではなく、GYAOさんから『何かやりませんか?』という話が舞い込んできたところから始まりました。それで、『だったら映画を作るというのはどう?』となり、せっかくだから新人を発掘するようなことを絡められないか、これはオリジナルをやるチャンスになるんじゃないかという方向に発展していきました。」
企画の募集は2017年3月に発表し、締切期限ギリギリの段階で約400本の応募があったそうです。
『五億円のじんせい』には脚本はなく、プロットにもいたらないあらすじのようなものだったそうですが、物語を書いた蛭田直美さんにお会いすると面白かったという理由から作品化されました。
この作品はオリジナル作品なので原作がなく、詳しい内容の情報もはっきりはしていませんが、皆さんはあらすじを読んでどんな結末を予想しますか?
果たして望来は五億円を稼げるのか、本当に自殺してしまうのか気になるのではないでしょうか。
気になるネタバレや結末は!?
現在公開前のため結末の情報はありませんが、私は望来が生きていくことを決意し、ハッピーエンドであってほしいと思っています。
そこでキーパーソンになると予想したのが、平田満さん演じる傘を貸してくれた男性です。

傘を貸してくれたことをきっかけに、謎の男性と望来の仲は深まっていき、望来が「どうして親切にしてくれるんですか?」と問うと、男性は『気に入ったやつの面倒を見るのは楽しい。』と答えます。
予告の最後の方では、望来が緑の中を笑顔で颯爽と走り抜けているシーンがありますが、私はそのシーンを観て、男性の嘘偽りのない優しさに触れたり、数々の出会いのなかで望来の考え方が変わっていき、『自分の価値は自分で決めるものではない』と自分の存在価値を見出し、一生懸命生きていく結末ではないかと私は予想しています。
皆さんはどんな結末を予想しますか?
もし自分が子供の頃に五億円の募金によって助けられたら、望来のように自分には五億円の価値がないと思うでしょうか。
経験を生かして医師を志たり、ボランティア活動をする方もいるでしょう。
皆さんも「もし、自分だったら・・・」と思いながら結末を予想するのも面白いかもしれませんね!
キャストは注目の若手俳優!
望月歩さん(高月望来 役)

2014年、宮部みゆき原作の映画『ソロモンの偽証』にて中学生・柏木卓也役に抜擢され俳優デビューを果たし、同作の監督からの助言で役の年表を作るなど、役作りにも励んでいるそうです。
ドラマ『コウノドリ』では、中学生でありながら父親になる難しい演技が評価されいました。
山田杏奈さん(橘明日香 役)
2018年、『ミスミソウ』で映画初主演、同年『幸色のワンルーム 』でテレビドラマ初主演を果たします。
ガーナミルクチョコレートのCMキャラクターを務めていたのは記憶に新しいですね。
読書が趣味で、小説では湊かなえ作品を好み、「バッドエンドだったり、後味の悪い作品が好き」だとインタビューで語っていました。
その他、望来の母親役を西田尚美さん、闇バイトの関係者役を松尾諭さんがキャスティングされているなど豪華な顔ぶれが見られます。
まとめ
GYAOとアミューズによる新しい試みで完成した作品ですが、今年の愛媛国際映画祭コンペティション部門にてグランプリを受賞しました。
SNSでの期待の声も多く見られ、公開前にもかかわらず早くも話題となっています。
2019年7月公開の『五億円のじんせい』、ぜひ劇場でご覧ください!