ヌグォイランというUMA(未確認生物)に興味を持つ方が増えています。
ヌグォイランとは、猿に似たような姿のUMAの一種です。
カンボジアで目撃され、「人間の少女を育てた」という噂があります。
雪男やネッシー、チュパカブラなどのUMAに比べると知名度はないUMAでしょう。
ただ、2017年5月にフジテレビの「世界の何だコレ!?ミステリー~UMAが出現!?目撃エリアを直撃SP~」で特集されたのをキッカケに、詳しく知りたがる人が急増中のようですね。
ネットでは「ヌグォイランって本当に実在するの?」「実在する証拠はある?」「目撃情報の画像が見たい」など、様々な声が書き込まれています。
そこで今回は、ヌグォイランの正体について調べてみました。
〜もくじ〜
ヌグォイランの目撃情報は? 写真画像は本当?

さて、ヌグォイランとは、一体どのようなUMAなのでしょうか?
・どういった目撃情報があるのか?
・写真画像は撮影されているのか?
について、最初にまとめてみます。
ヌグォイラン wiki系情報まとめ
ヌグォイランはwikiが作成されていません。
wikiのかわりになるように、概要を表にしておきます。
名称 | ヌグォイ・ラン |
存在 | 未確認生物 |
分類 | 猿人、獣人 |
目撃場所 | 密林など |
食べ物 | 雑食。小動物や果実など |
ヌグォイランは東南アジアの国、カンボジアで目撃されています。
目撃の噂が立ちはじめたのは、1990年代で、もう30年ほど前ですね。
「獣人」や「猿人」と呼ばれる通り、見た目はサルなどの類人猿に近いようです。
雑食の獣だと言われており、果実や小動物を食べた跡が目撃されています。
「洞窟に住む」という情報がありますが、具体的に居住する洞窟が見つかったわけではありません。
写真画像は、厳密にはまともに撮影されていません。
証拠になるような画像はなく、イメージ画像や捏造疑惑のある写真が出回っている状態ですね。
ビッグフットなどの他の画像がヌグォイランとしても載っていることが多いです。
ヌグォイランが人間の少女を育成?

そんなヌグォイランは、人間の少女を育てたという騒動でカンボジアでは有名になりました。
UMAが人間の子育てをしたなんて信じがたい出来事ですが、本当なのでしょうか?
当時報道された情報によると、騒動が起きたのは10年ほど前の2007年。
1990年頃から目撃情報はあったヌグォイランですが、2007年にヌグォイランにまつわる大きな事件が起きて一躍有名になりました。
というのも、ヌグォイランが「人間の女の子を育てていた」と言われたのです。
育てたと言われているのは、カンボジア人の少女「ロチョム・プンギェン」さん。

ロチョム・プンギェンさんは、8歳の頃に行方不明になっていた少女です。
密林でいなくなってしまったため、「事故で亡くなったのでは」と言われていました。
ところが、行方不明から19年経ったの2007年に、カンボジアのラタナリ州という場所で発見されました。
「UMAがいる!オスとメスの獣人がいる!」という騒動が起きて村人たちが畑を探査。
すると、オスの獣人ヌグォイランはどこかへ逃げていったといいます。
ただ、ヌグォイランと一緒にいたメスらしい生き物は、人間に捕獲されました。
その「メスらしい生き物」とは、人間の女で、19年前に行方不明になった少女「ロチョム・プンギェン」さんだったというわけです。
そのときにはロチョム・プンギェンさんは野生化しており、裸でサルのように畑を荒らしていたといいます。
少女・ロチョム・プンギェンのその後は?

では、そんなヌグォイランに育てられた少女・ロチョム・プンギェンさんは、現在どう生活しているのでしょうか?
実は、ロチョム・プンギェンさんは、また行方不明になってしまっています。
畑で捕獲されたロチョム・プンギェンさんは、お祖父様に引き取られたのですが、コミュニケーションができなくなっていたそうです。
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・4本足で歩く
・言葉を話さずに、おかしな鳴き声をだす
・部屋の隅に座っているだけ[/aside]
という動物のような行動を取っていたと言われます。
その後、2007年11月には、また行方不明になります。
「人間として生活できずに、ヌグォイランのいる密林に逃げてしまった」と言われていますね。
ただ、このエピソードは「嘘くさい」と言われています。
ヌグォイラン(UMA)の実在と正体

「肝心の少女がいなくなってしまっているなんて嘘くさい」
ヌグォイランの噂には、正直ツッコミどころがありますね。
実際のところは、どうなのでしょうか?
UMAは未確認生物ですから、文字通り真相は「未確認」「謎」としか言えません。
ただし、UMAのヌグォイランにロチョム・プンギェンさんが育てられたというのは、作り話である可能性が高いです。
なぜか?
それは、「動物が人間を育てた」という過去の事例はは都市伝説だったからです。
似たような逸話として「オオカミ少女」「ヘッセンの狼少年」「野生児ピーター」「アヴェロンの野生児」「アマラとカマラ」といった話があります。
ただ、こうした話は大半が作り話だったことが分かっています。
見つかった写真は捏造で、「生肉を食べた」という話は嘘、夜目が効くという逸話は生物学的に不可能と結論されているのです。
「野生児」と言われる伝説は、単純に障害者や病気になった子供だったケースが大多数のようです。
「障害があったからこそ親に捨てられ、森のなかで生きていた」ということはあっても、動物に育てられたわけではないようです。
その点でいえば、ヌグォイランに育てられたとされるロチョム・プンギェンさんも、病気か何かだった可能性が高いですね。
そもそも、行方不明になったのは8歳。
日本であれば小学3年生頃で、読み書き計算もできるでしょう。
もし、しばらく人間社会から離れていても、再会時に言葉を話せるはずです。
にもかかわらず、「会話ができずに4本足で歩く」というのは、何なのか?
「また行方不明になった」という都合の良さを考えても、家族が「病気になっていると分かって隠してしまった」といったような出来事だったと考えられます。
そう考えると、ヌグォイランというUMA自体が実在しないかも知れません。
ヌグォイランというUMAの正体は、密林地域に生まれた障害者や病気の方だったりする可能性があるのです。
ヌグォイラン(UMA) まとめ
というわけで、ヌグォイランについてでした。
まとめると、
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・ヌグォイランは、カンボジアで1990年代から目撃されている獣人
・小動物や果実などを食べるとされる
・ヌグォイランが少女ロチョム・プンギェンを育てていたという話がある
・少女ロチョム・プンギェンは8歳で行方不明になり、19年後に発見された
・ロチョム・プンギェンは、4本足で歩きしゃべれなくなっていた
・その後、ロチョム・プンギェンは失踪している
・ただし、ロチョム・プンギェンは他の「野生児伝説」と同じく、病気や障害の可能性あり
・ヌグォイラン自体が、病人や障害者なのかも知れない[/aside]
ということですね。
獣人や巨大生物などのUMAも怖いですが、もしその正体が病気や障害なのだとしたら、それをUMA扱いしている人間の心の方にも恐怖を覚えます。