オルダ水中洞窟をご存知でしょうか?
オルダ水中洞窟は、ロシアに存在する洞窟で、「世界一美しい」とも言われる洞窟です。
5キロもの巨大な洞窟で、中は透明度の高い水で神秘的に満たされています。
ダイバーが深さ200メートルもの水中に潜っていくと、重力の感覚すらなくなり、上も下もない異空間にいるような感覚になると言います。
テレビで特集されたのを期に、「オルダ水中洞窟の場所は?」「行ってみたけど地図はある?」「生物はいるの?」「事故とか遭難しない?」と気になっている人が増えているようです。
そこでこの記事では、オルダ水中洞窟について調べてみました。
オルダ水中洞窟の場所や地図は?

「3億年前からの自然の変化の積み重ねでできた、奇跡の場所」
そんなふうに紹介されると、オルダ水中洞窟に行ってみたくなり、場所が気になった人も多いでしょう。
オルダ水中洞窟の場所は、ロシアの西の方にあります。
ウラル地域のウラル山脈のふもとにあり、地図で言えば以下の場所が該当します。
ただし、地図があるからと行って素人が気軽に行ける場所ではありません。
事故や遭難が多く、ダイビングの上級者でも、オルダ水中洞窟に入る前には特別な訓練をするそうです。
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・水中で岩にロープを結ぶ
・目隠しでも水中を移動できるようになる
・空気残量を考慮して行動して帰る[/aside]
など、様々な課題をクリアして、正式なライセンスを取得する必要があるので、練習なしに行っても近づくことができません。
オルダ水中洞窟の生物

「オルダ水中洞窟には、生物はいるの?」と疑問に思っている人もいるようですね。
ズバリ答えをいうと、オルダ水中洞窟には、生物がいません。
「石と水だけの空間」などと言われることもあるくらいの静謐な場所だといいます。
なぜ生物がいないのかと言うと、以下のような理由があります。
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・光が届かないので、植物が育たない
・植物がないので、植物を食べる無視も育たない
・気温も水温も低く、生命が育つ環境に適さない[/aside]
世界の洞窟には、生き物がいる場所も存在はします。
コウモリや虫、カニや植物が生息するようなスポットも多いですよね。
ただそれは、太陽光が届く場所や温かい場所です。
オルダ水中洞窟の地域は、気温がマイナス40度にまでなりますし、水の深さは200メートルにも達します。
普通の生物が存在できる洞窟ではないのです。
そんな「命のない場所」に人間は人工的な装備を駆使して、入って行きます。
「危なくないの?」と気になるところですよね。
洞窟での事故や遭難は?

そんな美しいオルダ水中洞窟ですが、事故が起きることはないのでしょうか?
結論から言えば、オルダ水中洞窟で遭難者が続出しています。
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・ドクロマーク
・注意書きや警告文
・進入禁止の看板[/aside]
といったものが、洞窟内には貼られています。

・止まれ!
・この洞窟で300人が亡くなっている
という注意文が、実際に立っているそうです。
素人が気軽に入ることができる場所ではありません。
オルダ水中洞窟に限らず、絶景と言われる水中洞窟は、非常に事故も起きやすい場所です。
例えば、日本では「神の泉」と言われる忍野八海で取材していたカメラマンが、1987年に亡くなっています。
洞窟は暗く、狭い場所や、身体が引っかかりやすい岩がある所もありますから、迷ったり浮上できなくなっても、助けは呼べません。
とくに、オルダ水中洞窟はロシアにあるため、外の気温がマイナス40という極寒の世界。
現在公開されている映像を撮影したカメラマンも、潜水歴25年のベテランで、しかもフロリダでオルダ水中洞窟用の訓練を受けてから、潜水に挑んだといいます。
オルダ水中洞窟 まとめ
以上、オルダ水中洞窟についてでした。
ポイントをまとめると、
・オルダ水中洞窟の場所は、ロシアの西のウラル山脈のふもと(地図参照)
・寒く、光もないため、内部に生物は存在しない
・遭難は多発。事故で300人が亡くなっている危険地帯
ということですね。
白い石膏や神秘の世界は魅力的ですが、本来は「生命が存在できない環境」です。
装備とトレーニングを徹底して行かなければ、帰ることはできなくなります。