本多千香さんのメルボルン事件について、興味を持つ人が増えています。
法律は人を守るためにあります。
法律があるから、犯罪に怯えることなく、安心して生活できるのです。
しかし、その法律が逆に人を苦しめる恐怖があります。
冤罪事件です。
本多千香さんのメルボルン事件も、冤罪と言われる問題の1つ。
1992年の事件ですが、今一度「金曜プレミアム」のテレビ番組で特集され、話題になっています。
「本多千香はその後どうなったのか?」「2017年現在はどうしているの?」「冤罪って本当?」「真実は?」とネットでも書き込みが増えています。
この記事では、メルボルン事件について本多千香さんを中心に、改めてまとめてみます。
本多千香のメルボルン事件とは?
さて、そもそも、メルボルン事件とは何なのでしょうか?
メルボルン事件は、文字通りオーストラリアのメルボルン空港で発生した事件です。
日本人観光客5人が薬の取締についてで逮捕され、有罪判決を受けています。
懲役は15年と、非常に重たい刑が確定しています。
しかし、逮捕された5人は一貫して無実だと主張していました。
本多千香さんも、無罪だと訴え続けた1人でした。
本多千香とは?
本多千香さんは、事件当時36歳でした。
埼玉・大宮のパブで働いていたといいます。
オーストラリアへは、自分から計画して行ったわけでは、ありません。
常連客に「一緒に旅行に行かないか」と誘われ、7人で出かけることを確認して承諾したのでした。
メンバーは、旅行を企画下人物とその兄弟、そして知人たちだったようです。
そんな中、本多千香さんは逮捕され、英語も分からないまま10年間刑務所に入れられることになりました。
生きている意味が分からなくなり、パニックになって獄中で手首を切ったこともあるそうです。
が、刑務所の中でも職員に猫の世話をすることを許されたり、話し相手ができて精神を保つことができたといいます。
冤罪の真相
では、この事件が冤罪と言われるのは本当なのでしょうか?
真相が気になるところですよね。
結局のところ、真実はタイムマシンでもない限りわからないのですが、本多千香さんの冤罪説は有力です。
誘われて行っただけの旅行で、積極的に犯罪を犯す理由がありません。
通訳がまともに日本語を話せず、弁護士も役に立たなかったそうです。
さらに、もっと怪しい人物の方が、逮捕されずにマレーシアに帰国しています。
警察や他の誰かに、ハメられたのではないかと言われています。
ただ、実はすべてが冤罪というわけではない、という説もあります。
犯人は誰?
本多千香さんの冤罪説は濃厚なのですが、他の逮捕者は本当に犯罪者の可能性があります。
特に旅行を計画していた人物は、日本で前科がある男性です。
この男性をと兄弟は、冤罪ではなく悪意を持っていた可能性はあるでしょう。
そこについていった本多千香さんが、無実の罪だったと考えると自然ですね。
その後、2017年現在の本多千香は?
2017年現在、事件のその後の本多千香さんは、どのように生活しているのでしょうか?
本多千香さんは、結局のところ無実だとは認められていません。
2017年現在、本多千香さんの年齢は61歳です。
もう20年以上経つわけですが、10年もの刑務所生活は忘れてはいないようです。
弁護団に囲まれて記者会見を行い、獄中記を発表したり、本の出版をしたりもしましたが、正式に冤罪だったとオーストラリア政府が認めることはないままなのです。
まとめ
というわけで、本多千香のメルボルン事件についてでした。
・メルボルン事件とはオーストラリアのメルボルン空港で、日本人観光客5人が薬の取締で逮捕された事件
・本多千香さんをはじめとする逮捕者は、一貫して無実を主張。
・根拠が乏しく、通訳不備もあり、冤罪と言われる
・ただし、逮捕者の中には悪意のあった者がいたという説も有力
・2017現在も本多千香の無実は証明されていない
ということですね。
海外旅行で犯罪に巻き込まれてトラブルに遭う人は毎年一定数います。
旅行前に緊急時の対策を勉強しつつ、気をつけたいものです。