「わにとかげぎすってどういう意味?」
「タイトルの由来は何?」
と、疑問に思う人が増えているようです。
「わにとかげぎす」は、古谷実の漫画のタイトルです。
2017年7月19日からTBS系でドラマ化もされ、注目度が高まっています。
だからこそ、「タイトルの意味が分からない」「魚の名前らしいけど、どういうこと?」と思う人が増えているようですね。
そこでこの記事では、「わにとかげぎす」の意味や、由来となっている魚の画像などをまとめました。
〜もくじ〜
わにとかげぎすとは?タイトルの意味を考察

さて、タイトルの「わにとかげぎす」とは、一体どういう意味なのか?
答えから言えば、「ワニトカゲギス」という深海魚の名前です。
ワニやトカゲではありません(笑)。
ワニトカゲギスという深海魚が、作品のテーマの象徴のようになっているのですね。
どういうことか?
解釈の問題もあるので、絶対的な答えはありません。
ただ、一般的に言われている意味と私の考察をちょっと解説していこうと思います。
タイトルの由来は深海魚
まず、「わにとかげぎす」は、深海魚の名前です。

ざっと深海魚の生態をまとめると、以下のような感じです
[aside normal”]深海魚・ワニトカゲギスの特徴
・ワニトカゲギス目、という複数の深海魚の種類の総称
・海に生息している(川にはいない)
・熱帯など、暖かい地域にいる
・深さ200メートル~1000メートルの位置にいる
・自力発光する。つまり、暗闇で光る。
・長細くて、10センチくらいの魚が多い
・口が大きい。[/aside]
勘違いされがちな点ですが「ワニトカゲギス」は、一種類の魚ではありません。
「ワニトカゲギス目(もく)」というのは、大きなひとまとめの呼び方です。
「ワニトカゲギス目」の中に、ホシエソ属とか、ウキエソ属とか、色々な種類の深海魚の分類が、さらに細かくあるわけです。
まあ、細かい魚の分類は、漫画やドラマの考察には、あまり関係がないのですけれど(笑)。
魚のワニトカゲギスの画像
では、ワニトカゲギスの画像を見てみましょう。
前述の通り、「ワニトカゲギス」は一種類ではないので、ワニトカゲギスに分類される何種類かの魚の画像を載せてみます。



「怖っ!」「きもっ!」って感じですよね。
グロテスクさが、逆に気になってじっと見ていたくなる気もします。
作品のテーマの象徴
では、この「ワニトカゲギス」が、漫画とドラマとどう関係するのか?
タイトルの「わにとかげぎす」とは何なのか? ですよね。
答えは、「孤独や生きづらさ」などの作品のテーマの象徴のようです。
「わにとかげぎす」は、別に海や魚の物語ではありません。
しかし、作中ではイメージ映像のように、深海魚の場面が出てきます。

これは、深海魚という隠喩、つまり例え話を使って、テーマを表現しているようです。
具体的には、以下のような意味性があると言えるでしょう。
[aside normal”]ワニトカゲギスが象徴する意味性
・真っ暗な世界で、孤独に生きている姿
・海の外に出たら、命が亡くなってしまう弱さ
・光輝く能力は持っている[/aside]
もう少し詳しく解説してみます。
孤独
「わにとかげぎす」の主人公・富岡ゆうじは、孤独な男性です。
職業は、スーパーの警備員。
夢や目標もないまま、気づいたら独身の中年。
妻なし、恋人なし、友人もなし。

こうした「孤独さ」を、暗い海の底で仲間とも群れずに生きる、深海魚に重ね合わせているのです。
生きづらさ
また、深海魚は、浅い海や、海の外では生活できませんよね。
つまり、「外の世界で生きるのも難しい」ということです。
主人公は孤独から抜け出して、他人と触れ合うのも苦手としているという意味になります。
光と希望
それでいて、ワニトカゲギスは光る能力を持っています。
この発光能力は、主人公の「自分にも希望や光はあるんだ」という、虚勢にも底力にも聞こえる、潜在能力への確信を表しているでしょう。
ようするに「本気を出せば、光るんだぞ!」的な気持ちですね。
生物を使って、押し付けがましくない形で作品のテーマを象徴しています。
わにとかげぎすのタイトルの意味 まとめ
というわけでドラマ「わにとかげぎす」のタイトルの意味についてでした。
ポイントをまとめます。
・「わにとかげぎす」が注目作になっている
・「わにとかげぎすってどういう意味?」と疑問に思う人が多い
・ワニトカゲギスとは、複数の深海魚の総量
・グロテスクな見た目の魚が多い
・200メートル以下の深い深海に生息し、光る特性がある
・深海の孤独や生きづらさ、光輝く希望などテーマの象徴か
ということですね。
くりーむしちゅーの有田哲平さんや本田翼さんが主演ということもあり、注目されている「ワニトカゲギス」。
面白おかしく見られるドラマになりそうですが、実は深いテーマも込められていたりするのです。