マダニ感染症の恐怖が話題になっています。
2017年の7月24日には、マダニ感染症の猫に噛まれた女性が、SFTFウィルスによって命を落としたというニュースが報道されました。
猫は身近な動物です。ネットでも「ウチの猫はマダニ感染症大丈夫かな?」「犬もなるの?」「予防や対処方法はあるの?」と、騒がれています。
そこでこの記事では、ペットの犬や猫がマダニ感染症にならないための予防方法や、自分が動物に噛まれた時の対処方法についてまとめていきます。
ちなみに、以前本サイトでは以下の記事で、危険なマダニに噛まれた時の症状や対策、生息地について記述しました。関連記事ですので、ぜひ合わせてお読みください。
→殺人ダニに噛まれたら?症状と対策や治療は?生息地と大きさ比較画像
〜もくじ〜
マダニ感染症でペットが危険

ダニというと、「噛まれると皮膚や赤くなる」「かゆくなる」といったようなイメージがあります。
邪魔な虫だけど、怖くはないという印象が一般的ですよね。
ところが、ダニによってウィルスが動物に感染することがあり、動物から人へと伝染した場合、命の危険性まであるのです。
マダニ感染症は、様々な種類がありますが、特に恐ろしいのはSFTSウイルスによって起きる「重症熱性血小板減少症候群」です。
実際、SFTSウイルスを持ったマダニが野良猫を噛み、その猫が人間を噛んだせいで、噛まれた人が亡くなってしまった事例も報告されています。
対処や治療の方法はないって本当?
「感染症といっても、現代は医学が発達してるし、治せるんじゃないの?」
と、思う人も多いでしょう。
しかし、恐るべきことに、SFTSウイルスによって起きる「重症熱性血小板減少症候群」は、治す方法がありません。
致死率は30%ほど。
ワクチンや治療薬が発明されていないのです。感染ってしまったら神に祈るしかありません。
そのため、感染してから騒ぐのではなく、感染する前に予防しておく必要があります。
猫や犬の予防方法は?

「犬を飼ってるけど、マダニ感染症にしないためにはどうすれば?」
「ウチの猫がマダニに噛まれたら大変だ」
と思う人も多いでしょう。
ペットの猫や犬が噛まれないためには、以下のような方法で予防する必要があります。
草むらや森林へいかない
当たり前のようですが、そもそも危険なマダニがいる場所にいかなければ、感染症にはなりません。
もっとも、マダニは都市部にもいます。
ただ、『重症熱性血小板減少症候群』や『ライム病』『日本紅斑熱』『回帰熱』『Q熱』といった危険な病気を持ったダニが、自宅周辺にいるケースは稀です。
そのため、森林や草むらに入らなければ、滅多にペットがマダニ感染症になることはありません。
端的に言えば、室内で飼っていれば大丈夫です。
マダニの予防薬を使う
「散歩で草むらを通るんだよ。草むらに行くなと言われても難しいんだけど」という人もいるでしょう。
ただ、仕方がないことですが、外を出歩くと、どうしてもウィルスを持つダニがつくリスクは発生してしまいます。
では、どうすればいいのでしょうか?
草むらや森林を通る場合は、マダニの予防薬が有効です。
犬や猫に薬剤を垂らすだけで、ノミやダニがつかなくなります。また、ついたとしても殺虫効果で落とすことができますし、卵を孵化させないような効果もあります。
これで、感染症のリスクの大部分を消すことができるのです。
使い方は簡単で、素人でもかけられます。
特徴や効果をまとめると、以下のようになります。
[aside normal”]マダニの予防薬の「フロントラインプラス」の特徴と効果
・ノミやマダニがつかなくなる
・ノミやマダニへの殺虫効果がある
・卵の孵化や寄生もさせない
・ペットの首のあたりに中身を垂らるだけで使える
・一箇所につけると、皮脂腺を通して全身に広がる
・複数本入って売っており、効果も1本だけで一ヶ月以上持続する
・獣医師もつかっている
・痛みもなく、すぐつけられる
・ペットや人間に対しては安全な成分[/aside]
ペットの首のあたりに中身を垂らせば、皮脂腺を通して薬が全身に伝わって、全身が守られるようになります。
勘違いしがちなポイントですが、全身につける必要はありません。一箇所につければ、皮脂の線に入って全身に効果を発揮します。
すぐに終わりますし、痛くもないので、ペットも嫌がりません。虫除けスプレー以上に簡単に使えるので、オススメです。
もちろん、安全性はたしかめられており、犬や人間への害はない成分です。獣医師も使っているタイプです。
実験で妊娠や出産にもまったく影響がないことが確かめられていますので、安心して使えます。
ダニのせいでペットが病気になり、その病気で家族が重体になったら予防しなかったことを後悔することになりかねません。
ペットがいる方は、必需品の一つとして用意しておいてはいかがでしょう。
ペットに噛まれたら危険?
さて、ペットがマダニ感染症になるリスクは予防薬でできるのですが、人間がペットに噛まれてしまったときは、どうすればいいのでしょうか?
例えば「マダニに噛まれている犬に、噛まれてしまった」といった場合ですね。
このように人間がペットに噛まれたときは、当たり前ですが、
[aside normal”]
・よく洗う
・その日のうちに病院に行く[/aside]
ということが重要です。
マダニ感染症に限らず、動物からは破傷風や狂犬病など、命に関わる病気が伝染るリスクがあります。
「別に痛くない」「熱も出ていない」という場合も、油断は禁物です。
病気には潜伏期間があり、その間は自覚症状がありません。
自覚症状が出てからでは、治療が手遅れになる病気も多いので、噛まれたときはすぐに病院へ行きましょう。
マダニに人間が噛まれたら?
ちなみに、マダニが噛むのは、動物だけではありません。
マダニが直接、人間を噛むこともあります。この場合も、SFTSウイルスが人に感染して、亡くなるケースがあります。
人間がマダニに噛まれないための方法や、SFTSウイルス以外の病気などについては、以下の記事に書いているので、ご参照ください。
→殺人ダニに噛まれたら?症状と対策や治療は?生息地と大きさ比較画像
犬や猫のマダニ感染症 まとめ
というわけで、についてでした。
[aside normal”]
・マダニ感染症は、マダニの体内のウィルスや細菌が動物に伝染る病気
・犬や猫の動物でも起きる
・マダニ感染症になった猫が人間を噛み、人間が感染症になった事例が報告された
・SFTFウィルスで「重症熱性血小板減少症候群」なってしまったら、治療できない
・基本的には、ペットを森林などに連れて行かないことが一番
・マダニ予防薬にも効果がある
・ペットに噛まれたら、症状に関係なく、洗って止血をして病院へいくこと
・マダニが直接人間を噛むこともあるので注意[/aside]
ということですね。
マダニ感染症は怖いものですが、予防をしっかりしておけばなるものではありません。
予防や対策をしっかりしつつ、ペットとは楽しく過ごしましょう。