写譜職人について、興味を持つ人が増えています。
写譜職人は、音楽の譜面に携わる仕事の1つです。
マイナーな仕事ですが、最近は音楽関係の情報収集をしていて、ネットで知る人が多いようです。
また、テレビの特集で気になったという人もいるようですね。
ネットの書き込みを見ると「写譜職人って何?」「どんな仕事なの?」「年収や給料は?」と、気になっている人もいるようです。
そこでこの記事では、写譜職人についてまとめていきます。
写譜職人とは?仕事の意味を解説

写譜職人とは、文字通り楽譜に携わる職業です。
単純に写譜屋とも呼ばれ、その中の達人が「写譜職人」と呼ばれます。
写譜職人がすることは、楽譜を写すことです。が、コピー機がある現代に、ただ丸写しするだけの職業はありません。
では、写譜職人は何をするのか?
具体的には、以下のような仕事があります。
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・指揮者が使う全楽器のパートが載った楽譜から、各楽器のパートを抜き出す
・編曲家が書いた楽譜を、各パートごとに分ける
・楽譜をデジタルデータに直す[/aside]
曲を作った人と、演奏する人を橋渡しする仕事なのですね。
なぜ写譜職人が必要なのか?

音楽の専門でないと、「写譜屋なんて、いなくてもなんとかなりそう」「全体の楽譜でも演奏はできるんじゃないの」と、なぜ写譜職人が重宝されるのか、ピンとこないですよね。
写譜職人がなぜ必要なのかというと、次のような理由があります。
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・コンピューターだと、演奏者にとって見やすい配置にならないので、人の手が必要
・全体の楽譜だと、何度もめくり直さなくてはいけないから
・各楽器のパートごとに、一枚の見やすい譜面に収め直すため[/aside]
地味な仕事ですが、写譜職人がいないと、各楽器演奏者は、練習することができません。
コンピューターだけで打ち直そうとしても、コンピューターは演奏者を思いやることができません。
そのため、譜面の位置や区切り方が見にくくなり、演奏がしにくくなるのです。
一流の写譜職人は、
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・演奏者が、どんな音を聞いて弾くのか
・演奏者は、どこで引っかかりそうになるのか
・どうしたら、他のパートと合わせやすい譜面の構成になるか
・一目で曲の流れがわかるレイアウトは、どうしたらいいか[/aside]
といったことを考慮して、仕事をするといいます。
コンサートやバンドの裏には、必ずといっていいほど写譜職人がいるのです。
写譜職人の給料や年収

では、そんな写譜職人の給料はどれくらいなのでしょうか?
難しい仕事と聞くと、「年収はどれくらいだろう?」と、気になるものですよね。
ただ、給料は依頼主によるので、一定の決まった額はありません。
強いて言えば、アルバイトなら1パートを5000円くらいで頼まれることが多いようです。
写譜の依頼をすると、
[btn class=”bg-yellow big lightning”]1ページ8小節、5ページ程度1曲で1万円[/btn]
の価格が相場になります。
ということは、アルバイトの手元に残るのは、この料金以下になると言えるでしょう。
あとは、どれくらいの速さで写譜できるか次第です。月給も波がありますね。
「来週コンサートだから、一刻も早く写譜してくれ!」といった依頼もあり、その場合は当然金額も上がります。
バイトの求人はある?
音楽の知識がある人なら「求人があるならやってみようかな」と思うかも知れません。
バイトの募集などはあるのでしょうか?
一応、アルバイト情報サイトには「写譜」という項目も存在しています。
時々募集はあります。
しかし、特別大勢の募集はありません。求人がない時期が多いので、やりたい場合はこまめにチェックする必要があります。
どちらかというと、音楽関係者の知り合いに直接お願いした方が、バイトができる可能性は高いでしょう。
実際、専門学校生や音楽学校生がバイトで写譜をやることは多いと言われます。
写譜職人 まとめ
というわけで、写譜職人についてでした。
・写譜屋とは、作曲者などが作った曲全体の楽譜を、パートごとに見やすく写しなおす仕事
・写譜の達人が、写譜屋と呼ばれる
・演奏者にとって使いやすい楽譜を丁寧に素早く作るのは、コンピューターではできない
・給料は依頼主次第だが、5ページ程度1曲5000円くらいからが多い
・バイトの募集もたまにあるが、音楽関係者に直接頼んだ方が仕事に就きやすい
ということですね。