「嫌がる未成年にキスをした」といった問題で、警察に書類送検された TOKIOの山口達也氏。
2018年4月26日に会見を行い、様子はテレビやインターネットで放送・配信され、数千万人の人が視聴しました。
会見の内容を見た人の反応は様々で「やっぱり許せないと思った」といった人もいれば、「応援したい気持ちになった」という人もいたようです。
そんな様々な反響の中にあったのが「『捜査中』って、どういうこと?」という疑問の声です。
というのも、山口達也氏は、謝罪会見中に、何度も「捜査中なので答えられません」と話していました。
ただ、被害者と山口達也氏の間で示談は成立していると報道されています。そのため、「被害者と和解したのに、なぜ話せないのだろう?」と疑問に思った人も多いようですね。
そこで、この記事では、なぜ山口達也氏が、謝罪会見で「捜査中なので、話せない」と回答したのか、理由を簡単にまとめていきます
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山口達也の謝罪会見が「捜査中なので」ばかりでハッキリしない?

さて山口達也氏は謝罪会見の中で以下のように繰り返し述べていました
[aside normal”]
・「捜査中なので詳しいことは申し上げられません、すいません」
・「捜査中ではっきりしたことは言えません」
・「それも捜査中なので……」[/aside]
この「捜査中」という発言を聞いた人の中には、「もっとハッキリ言えよ」「何で捜査中だと言えないんだよ」「弁護士と一緒に会見をするなんて、男らしくない」などと思った人もいるようです。
では、この捜査中という意味がどういう意味なのでしょうか?
答えは言うと、この発言は、検事への対策だと言えるでしょう。
刑事裁判への配慮です。
「捜査中」で回答できない理由は刑事裁判の関係
ご存知の通り、裁判には「民事裁判」と「刑事裁判」があります
民事裁判とは 、被害者が加害者を訴える形式で行われる裁判です。
民間人同士のトラブルが、民事裁判ですね。
一方、「刑事裁判」は国が犯罪者を裁くものです。
国、つまり警察が犯人を捕まえて、検事が容疑にかけて裁判を行います。
たとえば、離婚問題などは民事裁判です。本人たちの話し合いで、すべてが解決します。
ところが、暴行事件などは、刑事裁判です。仮に被害者が「許す」といっても、警察が許しません。結局、逮捕されます。
では、今回の山口達也氏の場合はどうでしょうか?
被害者である女性と、女性の家族は、もう山口達也死を許す方針を決めたと報道されました。ですが、これは民事訴訟の面が解決されたにすぎません。
刑事裁判の部分が、まだ未解決なのです。
示談でも警察や裁判のために慎重な発言が必要
「未成年をにわいせつな行為を行う」ということは、日本の条例や法律上で禁止されています。
つまり、いくら被害者が「もう許しました」と言っても、ダメなのです。警察が許さないのです。
もちろん、今回の山口達也氏は、実際に実刑を受けることはなく、書類送検になるという方針が、決まっているようです。
とはいえ、もし山口達也氏が不適切な発言をしてしまったら、警察が黙っていません。
検事によって、罪に問われてしまう可能性が、まだ残っています。
そのため、山口達也氏は、発言を慎重に選ぶ必要があるのです 。
正確な発言をすればいいが言い間違えるとアウト
「そうは言っても、正確な発言をすればいいんじゃないの?」と思う人も多いでしょう。
確かに、それはその通りです。
検事や警察に話したことと、「全く同じこと」を、謝罪会見の場で正確に話せば、問題は起きません。
ですが、少しでもニュアンスを変えてしまうと、罪の重さが変わってしまうケースがあります。
例えば、次のような発言です。
[aside normal”]
・何々については覚えている(または、覚えていない)
・やましい気持ちがあった(またはなかった)
・これくらいの量の酒を飲んだ(または飲まなかった)[/aside]
こういった細部について、ニュアンスを変えてはいけません。
実際のところ、山口達也氏に限らず、我々人間というのは、様々な感情をが入り混じった状態で生活しているものです
やましい気持ちがわいたり、消えたり、ふとした瞬間に記憶を思い出したり、また忘れたりします。
少し話を盛ったり、省略して説明するようなことは、誰しもしているものです。
ですが、だからといって「あ、今思い出したんですが~」「そういえば~」「男なので、いやらしいこともちょっとは考えたんですけど~」などといって、行き当たりばったりな発言をしてしまうと、危険なのです。
不適切な発言のせいで、罪が重くなってしまうからです。
被害者にも許されている現段階で、山口達也氏が無駄に罪を重たくする意味はないでしょう。
ですから、しばらくは弁護士にアドバイスを受けながら、慎重に発言をする必要があるのです。
山口達也の「捜査中」の意味 まとめ
というわけで、山口達也氏の「捜査中」の意味についてでした。
・山口達也氏の謝罪解決の「捜査中」という発言に対して「ハッキリして欲しい」という声が出ている
・ただ、刑事裁判の対策として、「捜査中で回答できない」という発言は、やむを得ない
・被害者が許しても、警察が許していないので、発言に気をつける必要がある
・不適切な発言があると、罪が重くなってしまう可能性がある
ということですね。
「正確な事実を知りたい」と、山口達也氏のファンや、一般のテレビ視聴者は思うところでしょう。が、好き勝手に内容が語られる日は、当分来ないかもしれません。
そんな山口達也氏が、Rの法則で後輩と一緒に女性を誘っていた疑惑については、以下の記事でまとめています。