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魔人探偵脳噛ネウロのネタバレや感想は?漫画とアニメの違いについても

 

魔界からやってきた最強の魔人、ネウロ。

その、最強の相棒は、どこにでもいるような、ふつうの女子高生でした。

 

  • 「謎が持つ悪意のエネルギー」を喰らう魔人ネウロ
  • 「コンクリでもバター醤油で炒めればいける」と豪語する女子高生、弥子ちゃん。

この二人が、ひょんなことから組み、凸凹コンビ、むしろ人間と魔神という異色の「探偵事務所」を開きます!

「魔人と女子高生で探偵」って…どうゆうこと?って感じですが、これが素晴らしいバディになっていっちゃうんです。

そして、この奇妙な探偵コンビの前に立ちはだかるのは、やっぱり奇妙な犯人たち。

怪しくて不気味、それでいてかなり愉快な、松井ワールド全開の、絶対に読んでほしい作品です。

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「魔人探偵脳噛ネウロ」のあらすじ

女子高生の桂木弥子は、ある日突然、父親を惨殺される。

しかも、密室殺人で…!

迷宮入りになりかける事件を前に、弥子はただ、うずくまって泣いていた。

そこで突然、「貴様は泣くのではなく、笑うべきだ」と言って現れた、不気味な男。

そう、彼こそがネウロだ。

驚きとまどう弥子を、ネウロは「地上で目立つことのできない自分のために協力しろ」と脅し、無理やり探偵役に仕立て上げ、一つの事件を簡単に解き、喰らってみせた。

弥子はネウロへの恐れを抱きつつも、同時に期待をする。

父親が殺された「謎」も、この魔人が喰らってくれるのではないかと・・・。

「魔人探偵脳噛ネウロ」の登場人物

ネウロ

「謎」を喰らう魔人。

「脳髄を満たす究極の謎」を求めて、人間界にやってきました。

本来の姿は、頭部がオウムに似た異形の外見ですが、人間界では20代後半くらいの青年に化けています。

ルックスは弥子ママ曰く「めちゃイイ男」で、かなりの長身。

松井先生の独特な絵柄もあって、どこかちょっと中性的な香りもする、不思議なイケメンです。

 

「俺様」どころじゃないです。

なんせ一人称は「吾輩」ですから(笑)弥子ちゃんへの扱いは、完全に下僕!

それでいて、いざとなると弥子ちゃんを助けてくれたりして、ちょっとときめいてしまいます・・・!

 

桂木 弥子(かつらぎ やこ)

不幸にも(?)ネウロの相棒に選ばれてしまった女子高生。

ショートカットの髪に、ギザギザ歯のような、特徴的なデザインの髪留めを付けています。

そして彼女の最大の特徴はその食欲、あまりにも異様な食欲過ぎて、すべての特徴を食いつぶしてしまってます!

親友にも母親にも「化け物」と呼ばれ、旅館のバイキングを一瞬で全滅させてしまうほどですから、折り紙つきです!

 

ネウロには毎日しいたげられ、危険な事件に毎回まきこまれ、女子高生探偵として世間にはいいように騒がれ・・・。

とんでもない日常なのですが、なんだかんだその状況に順応しちゃってます。

 

そして、そんな弥子ちゃんの姿は、ネウロにも大きな影響を与えてゆくのです・・・!

笹塚 英士(ささづか えいし)

「低いテンションと高い実力」がキャッチコピー?な刑事さん。

東大卒のエリート刑事・・・のはずでしたが、ある事件をきっかけに、エリートキャリアを捨て、アウトロー的な活動をしています。

 

いつもテンションは低く、表情もほぼ無表情。

入院したときは、あまりに動かずに過ごしたために、体から植物が生えてました。

 

クールなようで、めちゃくちゃ優しく、そして実は情熱的!

いやー、かっこいいです!

 

吾代 忍(ごだい しのぶ)

弥子ちゃんと同じく、ネウロの下僕で、ありていに言って、チンピラ(笑)

もともとは、完全に闇商売な会社で、詐欺や脅しなどをやっていました。

しかし、その会社の立地をネウロが気に入り、そこに探偵事務所を作るため、会社ごとぶっ潰されてしまいました。

「闇社会の人間もいた方が好都合」というネウロにより、下僕2号もとい、事務所の用心棒にスカウトされます。

見た目は、絵に描いたようなチンピラで、言動もそのまんまチンピラです。

しかし、根はかなり面倒見がよく、真面目なんですよ。

あかねちゃん

彼女は…「髪の毛」です!

意味が分からないと思いますが、本当に髪の毛なんです。

正確には、「探偵事務所の壁に埋められていた、死体の髪の毛」で、なぜか、三つ編みに編んだおさげ部分だけが、壁から出てきてしまっているのです。

ネウロの出す瘴気によって、髪の毛部分だけ生き返ってしまったらしく、三つ編みを元気にぴこぴこ動かしています。

本体は壁に埋まったままなのですが…探偵事務所のマスコットガール的な、癒しの存在です!

髪の毛だけど(笑)

X(サイ)

怪盗Xと呼ばれる神出鬼没の殺人犯。

初登場以来全編を通して、ネウロの敵、そして、ある意味「良きライバル」として活躍します!

物を盗むときに必ず、その場にいた人間を一人「赤い箱」にしてしまうことで、恐れられています。

箱とは文字通りの箱で、透明な立方体に、人間を細かくバラバラにして詰めたもの。

人並の倫理観は一切持ち合わせておらず、殺人が悪いことであるという感覚も、まったくありません。

細胞を自在に操ることができ、どんな容姿にも自由に化けることができる、「正体不明の生物」なのです。

しかし、それゆえに、Xは自分の「元の姿」…「本当の自分」を知りません。

人間を箱につめるのも、実は「自分探し」なのです。(すごく迷惑な自分探しですが)

 

I(アイ)

怪盗Xの相棒で従者、20代後半くらいのスレンダーな女性。

非常にクールで表情を変えることもほとんどありません、Xの傍若無人なわがままにも、無表情で応えています。

常に礼儀正しく、丁寧な態度を崩しませんが、けっこう毒舌な突っ込みをXに入れていたりします。

 

Xに対しては、「ある時は従者、ある時は相棒、ある時は母親、ある時は恋人」とのことです。

ネウロと弥子とはまた違った形ですが、こちらも素晴らしい「バディ」なのです!

HAL(ハル)

天才脳科学者だった、春川英輔が遺したプログラムで、「電人」なんです。

春川英輔の脳をインプットしてありますが、だんだんと暴走し、春川本人からは、独立した人格となってゆきます。

ネウロには数多くの犯人が登場するのですが、このHALを特に選んで紹介させてもらうのは、この「HAL編」が、ネウロの中で一番好きな話だからです!

ネウロファンでは、そう考える人がかなり多いほど、素晴らしいエピソードなんです・・・!

 

「魔人探偵脳噛ネウロ」のネタバレと感想

父親の事件が解決したあとも、ネウロに脅されるがまま、「良質で美味しい謎」を集めるために、弥子ちゃんはしぶしぶ探偵役を続け、「桂木弥子魔界探偵事務所」を開業します。

実際には謎を解くのはネウロで、弥子ちゃんはネウロの人間界での隠れ蓑に過ぎないのですが。

そのように始まるこの物語ですが、正直、最初の数巻の感想は・・・、「ちょ~くだらない!」って感じです!

いや、良い意味で!(笑)。

「探偵もの」とはいえ、某名探偵の孫や、「体は子供で頭脳は大人」な少年探偵とか、ああいった「推理型ミステリー」を期待すると、かなりズッコケます!

工夫に満ちた納得ゆくトリックとか、複雑で感動的な人間ドラマとか、犯人の意外で悲しい過去とか・・・、そういうの全然ナイです!

だって、ネウロと弥子ちゃんが解決した最初の事件なんか、

「犯人が突然、非合法薬物を大量にトッピングしたスープを自らに注射し、筋肉の化け物に大変身して、襲ってくる」…ですよ。

ネウロはまた、そういう怪物相手に、わけのわからない「魔界777ツ能力」で対抗しますし。

なんじゃそりゃー!?って展開です。

トリックも何もあったもんじゃない(笑)。

犯人も、たいがいブッとんでます。

通常、ミステリーものの犯人って、割りと同情できる事情とかがあるものですが、ネウロに限っては、そういう犯人は非常に少ないです。

ほとんどの犯人は、「そんな理由で人殺すなよ!」って言いたくなるような、わけわからない動機ばっかりです。

いやあ、こんな漫画で、まさかあんなに感動できるなんて思わないです普通(笑)。

松井先生自身が、「推理ものの皮をかぶった、B級エンターテインメント」とおっしゃっていたとおり、少なくとも推理ものではありません(笑)。

さて、最初の方は、そういう「トンデモ犯人」が続々出てきまして、「オイオイオイ」って感じですが・・・。

やがてネウロと弥子ちゃんは、キーポイントともいえる、二人の犯人に出会います。

ネウロを初めて感心させた人間、「人間の脳をゆらす歌声」を持つ孤独の歌姫、「アヤ」

人間を分解して箱に詰めることで、「人間とは何か」を追求している「怪盗X(サイ)」

これらの犯人に出会うことによって、ネウロと弥子の興味は、「事件」や「謎」だけではなく、「それらを生み出す人間」にも向かってゆきます。

ネウロは、人間界に来た当初こそ、人間を「下等な生物」と見下していました。

しかし、この二人との出会いをきっかけに、「人間とは、魔界人には不可能なレベルの謎を作り出す、素晴らしい可能性を秘めた生物である」と、認識を改めてゆきます。

あくまで、「食料(謎)を生み出す者」としてではありますが、ネウロなりに人間を愛するようになり、その「可能性」…すなわち、「人間の命」を守るようになります。

弥子ちゃんも、謎を通して人間に魅せられながら、自身もどんどん成長し、ネウロに「人間の持つ力」を魅せてゆきます!

食欲しか接点がないと思われた二人が、そうやって、それぞれの価値観から「人間の可能性」という光に向かって、奇妙ながらも強固な絆を築いてゆく・・・。

もう、その過程がですね、ギャグとシリアスのバランスといい、エピソードといい、素晴らしいんですよ!

中でも、その結晶といっていいのが「電人HAL編」だと個人的に思っています。

これは言葉で説明しても伝わらないというか、説明するのがもったいないので、読んで・・・!

また、忘れてはならないのが、物語の最初から最後までちりばめられた、毒のあるギャグですね。

時事ネタや風刺ネタ、パロディネタなど、画面の隅々までいろいろな小ネタが仕込んでありますので、ぜひぜひ見つけてください。

私が個人的に好きなのは、中学生の英語の教科書のパロディ?の「Is this a pen?」「No. It is a war」です(笑)

スミマセン、小ネタすぎて伝わらないと思いますが、よければ探してみてください(笑)。

ともあれ、魔人と女子高生の奇妙なバディを通して見た、素晴らしき「人間賛歌」の物語。

ぜひぜひ読んでください!

「魔人探偵脳噛ネウロ」のアニメ

この物語は、過去に一度アニメ化しています。

・・・が、スミマセン、個人的にはちょっと原作の魅力を表現しきれてなかったなーと思ってます・・・。

絵はきれいですし、原作に忠実な回もあるのですが、原作ファン的には、「どうしてそこを飛ばすの!?」「どうして不要なオリジナル話入れるの!?」って、そういう不満が出ることも。

アニメ化当時、まだネウロは連載途中でしたし、クールも短かったので、かなりアレンジしないといけなかったという事情はよくわかるのですが・・・。

いや、これは原作が好きすぎるがゆえの、贅沢かもしれませんね。

原作とはけっこう違ったストーリー展開になっているので、まずはアニメを見て、それから原作を読んだら、違う物語を楽しめてお得かもしれません!

私は松井先生の、独特な歪み方をした絵が大好きなのですが、ちょっとアクの強い絵柄なので、「入りにくいな」という人は、絵が見やすいアニメから入るのもアリかも?

でも、万一アニメを見て「いまいち?」と思ってしまっても、そこでくじけないで、ぜひ原作を・・・!

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