ハリーポッターは主人公ハリーが普通の世界から魔法の世界へと足を踏み入れ、ホグワーツ魔法魔術学校にてたくさんの仲間と魔法を学び、日々成長していくという物語です。
多くの出演者が出てくる中で、今回は主人公ハリーの母リリー・ポッターと、ホグワーツの魔法薬学の教授でスリザリンの寮監でもあるセブルス・スネイプに焦点をあてたいと思います。
リリーとスネイプについては守護霊が同じなので、兄弟説も出ているほどです。二人の関係が気になっている方は多いのではないでしょうか。
今回は、二人の関係について迫ります!
スネイプとリリーの関係は?
まず兄弟説についてですが、二人は兄弟ではありません。
リリー・ポッターとセブルス・スネイプは、幼馴染みだったのです。
ですがそれでは「へぇ、幼馴染ね」で、終わってしまいがち。
二人の関係で話題になっているのは、セブルス・スネイプという男のリリー・ポッターに対する純愛です。
スネイプは少年の頃に彼女と出会い、恋に落ちました。
彼は普通の人間(マグル)の父親と魔女の母親から産まれた、半純血の魔法使いです。
一方リリーはマグルから産まれた子で、家族で唯一不思議な力があると思いながら育ちました。
そんな二人が出会い、友人となり、魔法を通して絆を深めていきます。
そんな関係に変化がおきはじめたのは、二人がホグワーツ魔法魔術学校に入学してからです。
被るとクラスを分けてくれる組分け帽子で、スネイプはスリザリンに。リリーは後の夫となるジェームズ・ポッターがいるグリフィンドールになりました。
スリザリンに入ったスネイプはどんどん闇の魔術にのめり込み、評判の良くない連中と付き合うようになりました。
そんなスネイプを快く思わないハリーの父ジェームズとその仲間たちは、スネイプをからかい、いじめるようになっていきます。
リリーも闇の魔術に堕ちてゆくスネイプを快く思ってはいませんでしたが、それでも幼い頃からの友人にそんなことをされて黙ってはいられず、庇ったり助けたりしていました。
学年が上がるにつれ心の距離は次第に開いていってしまいます。
スネイプはリリーの気を引くため「最も優秀な闇の魔法使いである死喰い人になるしかない」と思い込み、さらに闇の魔術や純血主義に傾倒するようになっていきました。
そかしそれは逆効果でした。リリーが闇の魔術を嫌っていたということに、スネイプは気付くことができなかったのです。
ついに決別の時がきてしまいました。
ジェームズに逆さ吊りにされ庇おうとしたリリーに、屈辱から「穢れた血」と罵ってしまったのです。
スネイプはリリーに謝りましたが、リリーはそれを許すことはありませんでした。
月日がたち、スネイプが嫌っているジェームズとリリーが結婚。これによりスネイプの憎しみは募るばかりです。
この頃スネイプは死喰い人としてヴォルデモートと関わっていましたが、ジェームズ達がいる不死鳥の騎士団にも加わり、スパイ活動をしていました。
そのときにヴォルデモートがジェームズとリリー達を襲うという計画を知り、何としてでもリリーを助けたいと思ったスネイプはダンブルドアにすがります。
ですが間に合わず…最愛のリリーを失ってしまったのです。
彼はリリーの亡骸を抱きしめ、叫び、涙しました。
リリーを守ることができずに絶望するスネイプを、ダンブルドアは諭します。
「リリーには身を呈して守り抜いた息子、ハリーがいる」と…
そしてスネイプはリリーの遺志を継ぎ、その子守ることを誓ったのです。
大きくなったハリーは嫌っていたジェームズと顔がそっくり。
スネイプは嫌悪感を抱いていましたが、リリーへの想いとダンブルドアへの誓いでハリーを影からサポートしていました。
この事実がわかったとき、どれだけスネイプファンが増えたことでしょう。
「彼こそが真の主役」と言われるのも納得できますね。
守護霊が同じなのはなぜ?
守護霊についての解説ですが、最も強力な防衛呪文のひとつで、その呪文が発動した際に守護霊が現れます。
守護霊を創り出すためには幸福なことを思い浮かべる必要があり、そのため術者の精神状態や人間関係に影響されやすく、守護霊の形状が変化することも。
ダンブルドアが「ハリーが死ぬべきときに死ぬことができるように、今まで守ってきた」とスネイプへ告げたとき、スネイプは悲しみの表情をあらわにしました。
ハリーの中にはヴォルデモートの一部があるからだとわかっていても、ハリーを守り続けてきた彼にとってはその言葉がショックだったのです。
ダンブルドアの「あの子に情が移ったのか」という問いかけに、スネイプは守護霊を出して答えます。
守護霊は雌の鹿、牝鹿。リリーと同じなのです。
ダンブルドアは驚き、「これほどの年月が経ってもか?」と問いました。
それに対して、「永遠に…」と答えるスネイプ。
スネイプはリリーのことを愛していたので、何年たっても守護霊がずっと一緒だったのです。
ずっとリリーだけを愛し続けたスネイプには感服します。
そしてその気持ちが息子であるハリーに伝わって良かったと心底思いました。
ハリーはスネイプが自分を守ってくれていたことを知り、後に自分の息子に「アルバス・セブルス・ポッター」と名付けます。
「父さんが知っている人の中でも、おそらくいちばん勇気のある人だった」
という言葉、スネイプに聞かせてあげたいですね。
まとめ
セブルス・スネイプとリリー・ポッターは幼馴染で、スネイプのほうは、一目見たときからリリーに恋をしていました。
リリーに嫌われようとも、リリーがジェームズと結婚しても、リリーが居なくなってしまっても…
どんなに月日が流れようとも、その想いは永遠に変わらないというスネイプの一途な純愛が凄く素敵ですよね。
残念ながらスネイプ役のアラン・リックマンさんは亡くなってしまいましたが、きっとスネイプが主人公の続編を作っても最高の作品ができるのではないかと、私は思います。
スネイプとリリーのエピソードについては「ハリーポッターと死の秘宝Part2」で見ることができます。
ぜひ、スネイプの気持ちを知った上でもう一度ハリー・ポッターシリーズを見直してみてください。彼の愛を感じることができますよ。
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